障がい者の外出支える「ガイドヘルパー」 認知度向上へ写真展 「大切さ知って」鶴見区内法人が企画 2月23日〜25日まで
合同会社起差点が全国法人に呼びかけ
障がい者も外出が必要なこと、それを支援する仕事があること、もっとガイドヘルパーを知ってほしい――
全国の移動支援事業所から外出先での写真を集めた「ガイドヘルパー写真展」が、2月23日(金・祝)から25日㈰まで、BUKATSUDO GALLERY=西区みなとみらい2−2−1ランドマークプラザ地下1階=で行われる。
鶴見区内で障がい者の移動支援事業所「移動サービスきっさてん」を運営する合同会社起差点(小幡寛代表)が主催する。時間は9時〜21時(初日は10時〜、最終日は〜18時)。
半数が「外出困難」もヘルパーは不足
障がい者とともに外出し、必要な支援を行うガイドヘルパー(移動介護従事者)。「買い物や旅行、人は出かけるもの。健常者も障がい者も違いはないんです」とガイドヘルパーの重要性を語る小幡さん。
横浜市が障害者福祉施策にかかわる中長期的な計画「第4期障害者プラン」を令和3年度に策定した際の調査でも、知的障害者の半数に上る50.6%が「外出が困難」と回答しており、支援が必要な様子が浮き彫りになっている。
一方で、その認知度の低さも含め、「ガイドヘルパーは不足している」と小幡さんは説明する。
現在、きっさてんでは20人ほどのヘルパーが在籍。利用者は35人ほどというが、平均して月2件あるという新規依頼の相談は、ヘルパー不足で断らざるを得ない状況だという。
資格は、横浜市では3日間の講義と実習で取得可能と「ハードルは決して高くない」とされるが、小幡さんは要因の一つとしてニーズの時間帯を挙げる。
小幡さんによると、利用者のニーズは通所施設や支援学校への通所や通学の時間帯に集中しているとし、「働き手の稼働が平日の朝夕1時間にほぼ限定されてしまうため、長時間働くことが難しい」と話す。
「写真」キーワードに関心高める狙い
そのため同社では、求人という枠組みよりも社会貢献や、すき間時間を使ったダブルワークのような形でのPRの必要性を訴え、月に1回程度、相談会を実施。地域へガイドヘルパーを広げようと取り組んでいる。
今回の写真展も、障がい福祉に関心のある人だけでなく、写真をキーワードに多くの人たちにガイドヘルパーを知ってもらうことも目的とした。
期間中は全国の6法人から集まった支援中の写真全45点が展示される。タイトルは「ガイドヘルパー写真展〜唯一無二の2人の物語〜」。
「大切な仕事ですが知る人が少なく、必要な人が利用できない状況にあります」と小幡さん。「北海道から広島まで、全国のガイドヘルパーが撮影した写真を展示します。一緒にまちを歩く素敵な二人に会いに来てください」と来場を呼びかけている。
入場無料。問い合わせはホームページ(こちら)。
【ガイドヘルパー写真展〜唯一無二の2人の物語〜】
全国のガイドヘルパーが撮影した利用者との写真展
■開催日時 2月23日(金・祝)〜25日㈰ 9時〜21時 ※初日は10時〜、最終日は〜18時まで
■会場 BUKATSUDO GALLERY=西区みなとみらい2−2−1ランドマークプラザ地下1階=
■入場料 無料
■参加法人
- リュータローカンパニー(北海道札幌市)
- 福祉サービスびすけっと(岩手県盛岡市)
- NPO法人こげら会(東京都武蔵野市)
- ヘルパーステーション樫の木(東京都世田谷区)
- bee6guideビーロクガイド(大阪府大阪市)
- うきうきわくわく(広島県福山市)
■問い合わせ 主催:合同会社起差点(きっさてん)ホームページ