まるで裏山のような寺尾小学校のトリムコース

 寺尾小学校で5月20日、学校敷地内にある斜面を使った施設「トリムコース」の整備が行われ、在校児童や保護者、卒業生ら約100人が汗を流した。

 寺尾小学校トリムコースは、学校南側に位置する斜面に回廊のような散策路が整備された施設。

 40年以上前から存在し、かつてはアスレチックが設置されるなど、子どもたちの遊びや学びの場として活用されてきたという。

刈り取った草を集める参加者

職員に児童、寺尾小おやじの会も参加

 トリムコースの環境整備は、年に2回行われる恒例行事。

 職員のほか、児童や保護者らから参加を募り、草刈りやごみ拾いなどを中心に整備を行っている。

 今年度1回目となった20日は、児童や保護者とともに、寺尾小学校おやじの会のメンバーらも参加。子どもたちがいつも遊んでいるコースに入り、草を集める姿があった。

遊び、学びの場 寺尾小特有の施設

 散策路として設けられている回廊の長さは300mほどあり、頂上付近の高さは4階建て校舎屋上と同等となるトリムコース。

 休み時間の遊び場はもちろん、授業では体育での運動や生活科での植物や自然に触れる体験など、学びの場にもなる寺尾小学校特有の施設だ。

 歴代の保護者や地域住民らが手をかけ、1992年には校庭整備とともに、ターザンネットやロープ、丸太わたりといったアスレチックを設置。

 展望台となっている頂上付近には、卒業制作の絵が飾られるなど、長年子どもたちに愛されてきた。

安全対策を講じる参加者

安全対策講じ、みんなで守る

 一方、近年は怪我をする子どもが出るたびに安全性が課題となり、アスレチックの撤去や危険箇所の封鎖など、安全対策が講じられてきた面もある。

 北村高則校長はトリムコースを貴重な施設としつつ、「簡単に閉じるではなく、また続けるでもなく、今どきの安全基準に合わせて活用できたら」と話す。

 実際、この整備前、頂上付近など足場が悪くなっている箇所を立ち入り禁止に設定。当日は立ち入らないようにロープを張る作業もあった。

 卒業生で在校時にトリムコースで遊んでいたという寺尾小おやじの会のメンバーは、「子ども時代のいい思い出。体育の授業でも使っていた。みんなで守っていけたらいい」と話した。

整備作業を終えた参加者たち


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