横浜市鶴見区江ケ崎町にある東京電力ホールディングス㈱経営技術戦略研究所1階ロビーを会場に、6月8日㈭と9日㈮、福島県の物産品などを集めた「福島マルシェ」が開催される。時間は両日ともに11時〜16時。

 当日は、東日本大震災以降、一般向けには休館となっていた「電気の史料館」が2日間限定で復活。見学会が行われ、参加者には記念品が配られる。

社内向けイベントを開放 福島産の特産品ずらり

 東電によると、「福島マルシェ」は、同社がこれまで社員向けに実施してきた企画だという。

 新型コロナ以前から年に一度開かれており、コロナ拡大中は休止となっていたものの、昨年11月に開催。

 社内での評判の良さと、コロナ収束が重なったことから、一般にも開放して行われることとなった。

 イベントは、福島県産品の販路拡大などを手がける現地企業・㈱ビックメイツが販売を担当。

 福島産の素材を使った「ふくしまフルーツシュー(もも)」や、B1グランプリに輝いた「なみえ焼きそば」、クリームチーズの味噌漬けといった特産品が並ぶ。

 それに加え今回は、研究所内の緑化などを行う東電ハミングワーク㈱によるうどんや季節の草花の販売もある。

歴史伝える実機700点も 震災3日後から休館に

 エジソン式直流発電機や皇居正門石橋飾電灯、20世紀初頭の電気自動車といった貴重な実機約700点を展示し、電気の歴史を伝える施設として2001年に開館した「電気の史料館」。

 施設ホームページは、東日本大震災が発生した3日後の2011年3月14日付で臨時休館を知らせる案内が出たままとなっている。

 休館中も事前予約で企業の見学のみ受け付けていたというが、一般向けの見学は休止となっていた。

将来的に一般受け入れ再開か

 イベントに合わせて復活する2日間限定の見学会では、当日会場で参加者を募りながら実施を予定。

 少数グループを作り、案内スタッフとともに各年代の電気設備などを見学することができる。

 東電は今回の限定見学会に際し、休館やコロナ拡大もあり案内スタッフが少なくなっているとしたうえで、「福島の復興に経営資源を集中している中で一般向けに開館することは難しいが、今回のような限定的な取組を可能な限り実施していきたい」と話し、将来的に見学施設の再開を目指す意向を示した。

 会場は室内のため雨天決行。入場無料。駐車場は無し。

 問い合わせは、東京電力ホールディングス㈱経営技術戦略研究所045−394−6000。

【福島マルシェ・電気の史料館見学会】

■開催日時 6月8日㈭・9日㈮ 11時〜16時

■会場 東京電力ホールディングス㈱経営技術戦略研究所1階/電気の史料館(横浜市鶴見区江ケ崎町4−1

■入場 無料

■問い合わせ 045−394−6000 ※室内のため雨天決行 ※駐車場無し


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