岸谷3丁目に親と子のつどいの広場「Lico」がオープン 鶴見区内5カ所目 はなはなひろばが運営
鶴見区5カ所目となる「親と子のつどいの広場・Lico(リコ)」が、12月1日、岸谷3丁目の住宅街にオープンした。
親と子のつどいの広場は、横浜市の補助事業として市民団体らが運営する施設。未就学児の親子や妊婦などを対象に、居場所としての機能や、相談、支援などを行う。
Licoは、生麦の同広場「はなはなひろば」を運営するNPO法人はなはなひろばが手がける。
開設は、市がニーズなどに合わせてエリアを指定する同事業。はなはなひろばによると、岸谷周辺はここ数年市から指定を受けていたエリアで、3年前から物件を探しようやく開設にこぎつけたという。
3階建て一軒家を活用
3階建ての一軒家となっているLico。2階、3階を主な利用スペースとし、2階は「遊びの部屋」として約12畳のスペースを用意。3階は7畳の「多目的室」と6畳の「図書室」を設置する。
多目的室は、室内遊具でのアクティブな遊びや親子でリラックスする場面など多用途での利用を想定。図書室には授乳スペースも設けている。
1階は事務室と、個別相談を受ける相談室として活用する予定。
スタッフは約20人で、はなはなひろばと兼務する。
乳幼児の居場所少なく
これまで岸谷や東寺尾周辺から近い親と子のつどいの広場は、JR線などを越えて行く生麦の「はなはなひろば」、または馬場にある「Kitsch」(キッチュ)だった。
はなはなひろばの理事長・吉田亜希子さんは「岸谷や東寺尾から20分以上かけて歩いてくる利用者もいて、(近くに)作って欲しいという声は実際にあった」と話す。
自身も広場の利用者だったというLico施設長の中島小麦さんは「行ってみたいが遠くて断念していた人など、周辺の潜在的な需要はあると思う」と推測する。
みんなで作る施設に
今後は誕生日会や足型アートなどのイベントも実施していく予定とし、「利用者からアイデアを募ったり、講師になってもらったり、スタッフと利用者みんなで作る施設にしたい」と中島さん。気軽な利用を呼びかける。
開館は月曜日〜金曜日10時〜16時。土日祝と夏休み・冬休み、第4金曜日(イベントにより変更の可能性あり)は休館。今年の冬休みは12月22日〜1月9日まで休みとなる。
利用対象は0歳〜就学前の子どもと保護者で、祖父母や妊婦なども利用可。利用料は1組1日100円。初回の利用は無料となっている。
現在、コロナ禍から引き続き昼食やおやつ利用は休止中。オムツ等は各自持参が必要で、交換の際はシート必須。
問い合わせはNPO法人はなはなひろば045−567−8700。