アートがまちにエネルギー充填 鶴見小野駅周辺で“プロジェクト”進行中 8月19日までまちかどに4色のデザインが出現
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鶴見エナジーポイントプロジェクト
壁やタイヤ、店先を飾る星にハートにダイヤ――今夏、
広がるデザインは、鶴見エナジーポイントプロジェクトと題したアート企画によるものだ。
企画は2019年から鶴見小野周辺でアートをコンテンツに地域活性化を目指すweTREES TSURUMIプロジェクト実行委員会(以下WeTT実行委員会)が主催。
WeTT実行委員会が昨年から拠点として設置した鶴見小野駅そばの「ONO POINT ART SPACE」の3回目の企画展となっている。
コンビ「ししょーと弟子ギャル」の作品
普段よく目にする印刷物の色として使用されるCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック※キープレート)を三次元のまちのなかに描くという実験的企画を手がけるのは、アーティスト・高橋信雅氏とグラフィックデザイナー・大越あすか氏によるコンビ「ししょーと弟子ギャル」。
まちなかに描くCMYKのデザインは、弟子ギャルこと大越あすかさんが、写真やイラスト等を表現する際に通常使用されるドット(丸)の代わりとして提唱するイエローの星型、ピンクのハート型、水色のダイヤ型、黒色の丸をモチーフとしている。
いつもと少し違う発見がエネルギーに
鶴見小野駅すぐの商店街「小野町通り共栄会」の加盟店舗など、 任意で趣旨に賛同した個人や企業の所有する施設の壁、モノなどに描かれている星やハート。
「普段の生活の中に、ちょっとした違いを見つける。住んでいる人ほどわかる。まちなかの変化を見つけると少し楽しく、元気になるはず。まちにエネルギーを足していく形」と高橋さんは説明する。
まちの賛同を得ながら、アートを接点に
7月初旬からスタートした企画は、高橋さんと大越さんが実際にまちを回りながら準備を進めてきた。
期間中も描かれる“エナジーポイント”は増えているが、「賛同を得た場所で最初にするのは掃除。きれいにしてからエネルギーを注入する」と高橋さん。
「勝手に来て、勝手にやるのではなく、ちゃんと受け入れられたうえでやらないと意味がない」とアートによるまちづくりのハブ(接続点)になる企画として展開している。
8月19日まで、デザイン拡大中
鶴見力点計画(鶴見エナジーポイントプロジェクト)は、8月19日までONO POINT ART SPACEを拠点に開催中(日・月休館)。