「コロナ禍の入園検討に使って」 鶴見区市立保育園を動画で紹介 区と横浜デジタルアーツ専門学校生が協働
横浜市You Tubeチャンネルで公開
鶴見区と学校法人岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校=港北区=はこのほど、区内市立保育園4園の紹介動画を協働で製作し、横浜市の公式You Tubeチャンネルで公開した。
16日には鶴見区役所でお披露目会が開かれ、製作に携わった学生や渋谷治雄鶴見区長ら区職員が参加。関係者らは動画の公開を受け、「コロナの影響で直接見学が出来ない状況が続いている。多くの人に見てもらい、入園のきっかけになれば」と期待を込める。
潮田、芦穂崎、馬場、鶴見の4園 学生ら企画から丁寧に
動画は、鶴見区内にある横浜市立保育園、潮田・芦穂崎・馬場・鶴見の4園を紹介するもの。
新型コロナの感染対策として各園で立ち入り制限が続く中、「入園を検討する際、行かずとも雰囲気などがわかるように」と鶴見区からの依頼で製作された。
各3分ほどで、それぞれ施設紹介から子どもたちの1日の様子、保育士へのインタビューなどで構成されている。
企画から撮影、編集までを学生が手がけ、昨年5月の事前調査からロケハン、仮動画の提案などを展開。「保育園を応援するプロジェクト」と題し、参加した横浜デジタルアーツ専門学校の学生7人が、およそ8カ月をかけ丁寧に製作した。
保護者目線を意識 4つの「様子」に着目
製作にあたった学生は、事前調査を踏まえ、保育園見学のポイントとして「子ども」「先生」「施設」「掲示物」の4つの様子に着目。「実際に行った気にさせ、信頼度を上げる」ことを目標に取り組んだという。
完成動画を披露した学生たちは「施設紹介では実際に歩いて見える視点を」「子どもたちが普段どんな姿で過ごしているかわかるように」などと工夫した点を紹介。
保育士のインタビューでは、「先生の声を聞いて安心できるように」と保護者目線を意識したことなどを説明した。
『園が好き』がモチベーションに
現場で撮影した眞榮城マリアクリスティーヌさん(2年)は「各園で先生や子どもたちの『園が好き』という気持ちが伝わり、良い作品につなげようとがんばれた」とコメント。
リーダーを務めた大嶋ひとみさん(3年)は、「普段の課題をこなす製作とは違い、保育園のニーズの中で取り組むのは貴重な経験だった」とし、「皆さんの協力で成功できたと思う」と笑顔を見せた。
表情とらえる出来栄え
3人の子育て中という鶴見区こども家庭支援課の職員は「園の設備や立地はもちろん、親としては園児たちや先生の表情を見ているが、ちゃんと取り入れられていた」と出来栄えに感嘆。
渋谷区長は、「それぞれの園の特徴をうまく引き出してくれた」と謝意を示し、「横浜市として子育て分野は最も力を入れているところ。『鶴見区と協働で保育園動画を作った』ということを将来の自信の一つにしてもらえれば」と話した。
動画は横浜市の公式You Tubeチャンネルで公開されており、コロナ禍で施設に入ることができない在園児の保護者などからも歓迎の声が上がっているという。
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