秋の火災予防運動週間が、あす9日から始まる。鶴見消防署は、火災の多くなる冬本番を前に、「防火意識を高めてほしい」と警戒を呼びかけている。

 火災予防運動は、毎年春と秋の2回、全国規模で行われる啓発活動。秋は11月9日から15日まで実施される。

 鶴見消防署では、火災予防運動週間にあたり独自のポスター(=上写真)を作成。鶴見区内の各施設などに掲示している。

 ポスターでは、義務化から10年が経過した住宅用火災警報器について、点検や交換を促している。

冬本番、着衣着火に注意を

 暦の上では立冬を過ぎ、ストーブなどの暖房機器を使う機会が増えるとともに、空気の乾燥により火災が発生しやすい季節。

 鶴見消防署は「火の扱いを誤ると着衣着火が起こる。着衣着火は全国で年間約100人が命を落としている。油断せず、注意してほしい」と話している。

 鶴見消防署による着衣着火の注意事項は以下の3点。

  1. 火に近づきすぎないようにしましょう
  2.  火力の調節とこまめな消火を心掛けましょう
  3.  袖口やすそが広がっている衣服、 ストールなど垂れ下がるものは、火を扱う際には身に着けないようにしましょう

昨年は残り2カ月で11件の火災が発生

 鶴見消防署によると、10月末時点の火災発生件数は44件で昨年比1件増。

 火災件数は年間での集計となるが、昨年2021年は年間の速報値で54件発生しているため、11月と12月の2カ月で11件発生したことになる。

 昨年は年間発生件数が横浜市内18区中2番目に多い結果となっており、同署は区民らにさらなる注意を呼びかけている。


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