子育て目線で作る情報地図「つるみままっぷ」をみんなの手で 運営団体が寄付を募集中
改訂版など製作費を募る
子育て中の母親らが、歩いて得た情報を掲載する子育て情報地図「つるみままっぷ」。
地図を製作・無料配布するNPO法人つるみままっぷ(今井幸子代表)が、来年度用の改訂版などの製作にあたり、発行費用への協賛・寄付を募っている。
今回は、通常の地図に加え、新たに日本語の得意でない外国ルーツの人向けに作る「やさしい日本語版」にも着手するとし、「子育て支援のために協力を」と呼びかける。
子育てパパ・ママが欲しい情報 鶴見区の新生児訪問でも活用
子育て情報地図「つるみままっぷ」は、2009年、子育て中の母親の発案で生まれた地図。
子連れで遊べる場所や、ベビーカーでは通りにくい階段や坂道など、子育て目線で欲しい情報を盛り込んでいる。
毎年新たな情報を盛り込む改訂版を発行し、通常の地図のほか、これまで英語版や中国語版なども製作。2015年度からは鶴見区の新生児訪問「こんにちは赤ちゃん訪問事業」でも配布されているなど、さまざまな場面で活用されている。
“身近な楽しい”を提供
製作するのは、来年2月に発行予定の日本語版「つるみままっぷ2023」6,000部と、2023年度内に発行予定の「やさしい日本語版」2,000部。協賛や寄付金の目標は60万円とし、印刷発行費や団体運営費などにあてられる。
NPO法人つるみままっぷの今井さんは、コロナ禍を経て外遊びが再注目されているとしたうえで、「ままっぷが薦める公園などの遊び場はよりニーズがあるものになったと感じている」などと地図作製の意義を話す。
寄付は1,000円から可能。支援者はままっぷサポーターとして地図内に氏名を掲載。協賛枠は5,000円からで、金額に応じて地図内に協賛枠を掲載する。
締切は、協賛が10月25日まで、寄付は氏名掲載希望の場合11月15日まで、寄付のみは随時受け付けている。
寄付方法、振込先等の詳細は、つるみままっぷホームページまで。
新たに着手「やさしい日本語版」
今回、通常の日本語版改訂に加え、新たに取り組む「やさしい日本語版」は、英語圏、中国語圏の方たちを対象にするもの。
過去にそれぞれ作製していた英語版、中国語版の改訂が必要になっていた中で、「別々に改訂するよりも『やさしい日本語』にしたらどうか」というアイデアが出たことから初めて作る。
製作は2023年度用の改訂版を流用予定。内容は、ただ簡単にひらがなに変換するのではなく、例えば「確認する」を「よくみる」とするなど、易しさにポイントを置くという。
また、「幼稚園の申し込みは11月1日」といった日本では常識となっている情報についても、知らない可能性があるとして掲載を検討していくとしている。
同法人では、日本語版も含め、こうした情報を子育て支援者会場や地域子育て支援拠点、親と子のつどいの広場など、計20カ所に足を運びながら収集。生の声を聞きながら、生きた情報を掲載している。
【NPO法人つるみままっぷ】…子育て情報地図「つるみままっぷ」を製作する区民有志団体。地図は鶴見区の新生児訪問事業「こんにちは赤ちゃん訪問事業」でも活用されるなど、子育て中のパパ・ママ必携のアイテムの一つとなっている。
■問い合わせ mail:info@tsurumimamap.com ホームページ