森永製菓鶴見工場の並び「佃野」バス停のそばにある楽匠

 佃野町にある「やきとり からあげ 楽匠(らくしょう)」が、4月10日に開催された第15回からあげグランプリ®東日本しょうゆダレ部門で金賞を獲得した。

 楽匠オーナーの山崎匠さん(44)は「大手チェーン店や有名店もいるなかでの名誉ある金賞。本当にうれしい」と喜びを語った。

味や素材、形態などで勝負

 からあげグランプリは、(一社)日本唐揚協会が主催し、日本一おいしい唐揚店を決める大会。2011年から実施され、今回で15回目を数える。

 しょうゆダレや塩ダレといった味のほか、手羽先や素材バラエティ、チキン南蛮など計11部門で争う「唐揚げ店舗一般部門」と、「弁当部門」、全国を4ブロックにわけた「スーパー惣菜部門」で競われ、全国各地の「からあげ」を扱う店舗が部門ごとに1店舗のみに贈られる最高金賞を目指す。

 唐揚げ店舗一般部門には、総勢753店舗がエントリー。そのうちインターネット投票で最高金賞決定戦(試食会)に進んだのは89店舗だった。

金賞の賞状を掲げる楽匠オーナーの山崎さん

東日本しょうゆダレ部門で金賞に

 楽匠がエントリーした東日本しょうゆダレ部門は、北海道から静岡県までの1都1道12県の専門店などが挑戦。

 楽匠は、最高金賞は逃したものの、大手チェーン店など、こだわりの店がひしめく同部門で金賞店12店の中に選ばれた。

 同部門の最高金賞は、東京都台東区の「からあげ家 奥州いわい」だった。

丹精込めて作る楽匠オリジナルのからあげ。「大会用に工夫はしなかった」とのこと。いつも通りの味で金賞に輝いた

子どものころからの“愛”込めた一品披露

 楽匠は、潮田出身のオーナー・山崎さんが2005年に佃野町で開業。鶴見駅東口に移転後、コロナ禍で打撃を受け、現在の場所に移転した。

 からあげグランプリへの挑戦は、エントリー予定だった昨年、タイミングが合わずに参加できなかったことから、今回が初参加となった。

 インターネット投票による中間発表で上位に入っておらず、「焦りを感じた」としながらも最高金賞決定戦に進出。

 3月に行われた試食審査会では、14人の審査員に自慢のからあげを披露し、「子どものころから、食べられる機会があればからあげだった」という“愛”もアピールした。

毎日揚がるからあげはテイクアウト、店内とも人気という

コロナ禍、試行錯誤重ねた味

 楽匠の「からあげ」は、鹿児島県産の銘柄鶏・さつま純然の鶏ももを使用。新鮮な生の肉を使うため、冷めても柔らかいまま食べられるのが特徴だという。

 味の決め手は、2005年から改良を重ねてきたつけダレ。

 「コロナ禍の休業期間に何度も試作した」という試行錯誤の結果、生のにんにくと生姜を使うことで、香りと旨味が際立つタレを完成させた。

 そのタレに一晩漬け込み、北海道産馬鈴薯澱粉100%の片栗粉をまぶして揚げる。一つ50グラムほどの大きさで、衣は薄く、たっぷりの肉汁を味わえる一品に仕上げている。

 「応援してくれたお客さんの支えがあってこその結果」と謝意を示した山崎さん。表彰式で多くの金賞店と交流したことに触れ、「とても刺激になった。味に磨きをかけていきたい」とし、「塩ダレや胸肉などにも挑戦できたら」と話した。

 1個190円(税別、2個以上の注文から)。店内、テイクアウトでの購入が可能となっている。

■参考=第15回からあげグランプリ®結果(日本唐揚協会ホームページ

【やきとり からあげ 楽匠】

■住所 横浜市鶴見区佃野町19−9明光ビル

■営業時間

・店内 11時30分〜14時/17時〜23時 ※金曜日のみランチ休業

・テイクアウト(からあげ単品、各種弁当) 11時〜14時/17時〜20時

■定休日 日曜

■問い合わせ 045−834−5097


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