渋谷治雄鶴見区長(左)を表敬した中村さん(右)

渋谷区長を表敬訪問

 現地時間8月28日に開幕したパリパラリンピックの卓球競技で、男子知的障害クラスの監督を務める下末吉在住の中村孝太郎さん(73)が、出発前の23日、鶴見区の渋谷治雄区長を表敬し、「日本のために優勝しかない」と金メダル獲得に向け選手のバックアップに全力を注ぐ決意を示した。

 パラ卓球競技は9月2日に始まり、トーナメント制でメダルを競う。

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 卓球歴60年以上という中村さんは現在、鶴見区卓球協会理事長と会長を兼務。

 障がい者卓球には2015年から携わり、(一社)日本知的障がい者卓球連盟のトレーナーとして、リオパラ五輪出場選手などもサポートした。

 続く東京パラ五輪ではコーチとして帯同。今回、同連盟の強化部長兼男子監督に任命され、初めて監督の立場でパラ五輪の舞台に参加する。

出場までの経緯などに触れた中村さん。監督として帯同していた竹守選手が、5月の世界大会で優勝したことで得られた切符と話した

コーチと協力し選手サポート

 パラ卓球競技は、シングルス、ダブルス、混合ダブルスの3種目あり、さらに肢体不自由、知的障害といったクラス別に競技が行われる。

 中村さんが監督を務める男子知的障害クラスには、世界ランク9位の竹守彪選手が出場。「パラ卓球は試合によってコンディション調整が難しいのが特徴」としたうえ、「選手に寄り添うコーチを中心に、しっかりとサポートしていきたい」と話した。

 表敬訪問を受け、渋谷区長は「選手の活躍はもちろんだが、テレビなどで中村さんが喜ぶ姿が見たい。日本から応援している」とエール。中村さんは「メダルを取ったら、真っ先にお伝えする」と笑顔で応えた。

下末吉の自宅でコータロー卓球塾という卓球教室を営む傍ら、先日も8月17日にあった「第7回神奈川マスターズ卓球選手権大会」の男子個人70歳以上の部で優勝するなど現役バリバリという中村さん


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