生麦小学校(小倉孝行校長)で夏休みを前にした7月5日と6日、学校内に宿泊する「校内キャンプ」が行われ、4年生児童72人が校内に寝泊まりしながら、さまざまな体験を通し防災やチームワークなどを学んだ。

 校内キャンプは、同校4年時の恒例行事。コロナ禍での休止はあったものの、20年以上続く伝統の企画だ。

 宿泊する教室の清掃など「寝床づくり」を5、6年生が行うのも慣例で、「縦割り」の体験にもつながっているという。

 実施には保護者なども多数協力している。

出前授業やキャンプファイヤー、銭湯で入浴も

 メインとなるテーマは「防災」。

 初日には、鶴見区による防災啓発事業「つるみっこ防災塾」や、市水道局などによる出前授業を実施。体育館に設置されたプラネタリウムの鑑賞などもあった。

 夕方から行われたキャンプファイヤーには、保護者や近隣住民らも参加。

 校内キャンプを通じて学ぶ「ありがとう」「協力」「勇気」「プラスアルファ」という4つのキーワードを発表し、4人の代表児童が小倉校長とともに火をくべるデモンストレーションでスタート。

 ダンスやジャンケン列車など、児童たちが考案したアトラクションで盛り上がった。

火の神に扮した校長から火種をもらう代表児童

 プールでのシャワーや近隣の銭湯「朝日湯」での入浴なども体験した児童たち。2日目には、手作りのピザ窯で「防災ピザ」を焼くなど、楽しみつつ防災に対する理解を深めた。

 「さまざまな体験が子どもたちを成長させる取組。保護者の協力もあり継続できている。次年度にもつながる行事なので、今後も続けられれば」と小倉校長は話した。


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