犯人役を取り押さえる警察官。本番さながらの迫真の演技だった

 みずほ銀行鶴見支店で9月21日、鶴見警察署と連携した強盗訓練が行われ、犯人確保までの一連の流れを確認し合った。

 訓練には、行員や署員ら約30人が参加。

 帽子をかぶり、マスクにサングラス姿という強盗役の署員一人が銀行に押し入るところから開始した。

 強盗役の署員は刃物を手に窓口へにじり寄ると、応対した行員に「金を出せ」とバッグを突き出したうえ、「動くな、通報するな」と店内に怒号を飛ばして威嚇。

 行員は指示に従いつつも、逃走する犯人役に訓練用の防犯カラーボールを投げつけるなど対応し、駆けつけた警察官に「犯人です」と声をあげるなど連携を図った。

一人ひとりの意識大切に

 訓練後、鶴見警察署生活安全課の梶原裕貴課長は、いつ発生するかわからない強盗事案を踏まえ、「特徴を覚える、通報、カラーボール投てきなど、役割がある。一人ひとりの意識が大切」と講評。

 想定のなかで110番通報したという行員から「警察につながったとして、声を出していいか悩んだ」という質問に対しては、「話せない場合は通話のままでいい。声をひろって判断する」と答えた。

 みずほ銀行鶴見支店の加納大輔支店長は「やるたびに意識が高まり、冷静に対応する対応力が身につく。起こってほしくないが、抑制に貢献していきたい」と話した。


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