チョコの美味しさに迫る実験講座 小学生30人が挑戦 鶴見区と横浜サイエンスフロンティア中高による青少年育成交流事業
森永製菓が協力 チョコレートを科学する講座
横浜サイエンスフロンティア高校附属中学校=鶴見区小野町6=で8月5日、チョコレートの美味しさに迫る小学生向けの実験講座「チョコレートを科学する〜おいしさのひみつ〜」が開かれた。
実験講座は、横浜サイエンスフロンティア高校附属中学校と鶴見区が主催。青少年の科学への興味関心の向上、異年齢交流、産学官連携などを目的とした鶴見区青少年育成サイエンス交流事業の一環。
鶴見区下末吉に工場をもつ菓子メーカー・森永製菓㈱が協力し、夏休みの企画として新型コロナ拡大以前から実施されていた。
森永から事前講義 中高生が“先生”
当日は小学4年生から6年生までの約30人が参加。
講師は、事前に森永製菓㈱研究員から講義を受けた横浜サイエンスフロンティア高校附属中学校の生徒たちが担当した。
参加した小学生たちは、チョコレートの乳化現象と生チョコレートのおいしさについて、“中高生先生”たちの講座を受けたあと、実際に生チョコレートのなめらかさなどを体感する実験に臨んだ。
実験では、異なる生クリーム量でチョコレートを作り、味や硬さなどを比較。普段口にしているチョコレートの美味しさの秘密を解き明かそうと、参加者はみな真剣な表情で取り組んでいた。
実験後は、ほとんどの参加者から「とても楽しかった」と感想が寄せられ、「生クリームの量で見た目がこんなに変わるとは」「硬さの違いやどうやって変わるかがわかった」などと目を輝かせた。
講師役を務めた横浜サイエンスフロンティア中高生は「身近なことから科学を『楽しい』と感じてもらえたようでよかった」と話した。