鶴見区歯と口の健康週間「絵画・川柳コンクール」 区内4人を表彰
鶴見区歯科医師会と区が共催
鶴見区歯科医師会(佐藤信二会長)と鶴見区(渋谷治雄区長)の共催による「鶴見区歯と口の健康週間絵画・川柳コンクール」の表彰式が6月26日、鶴見区役所で行われ、4人の受賞者に表彰状や電動歯ブラシなどの記念品が贈られた。
コンクールは、6月4日から10日までの「歯と口の健康週間」に合わせて実施されたもの。
新型コロナ拡大により、これまで開催していた対面での啓発イベントが難しくなったことを受け、昨年から始まった企画だ。
絵画と川柳の2部門で、絵画は「元気な歯と口」、川柳は「歯や口のことを唄った川柳」をテーマに募集。
鶴見区歯科医師会・佐藤会長と、鶴見区・渋谷区長が選定し、各部門1人ずつ、計4人に歯科医師会会長賞と区長賞が授与された。
絵画部門は鶴見大附属中高生に栄誉
絵画部門では、鶴見大学附属中学校・高等学校の森本悠矢さん(高2)が区医師会会長賞、同校の情野菜々美さん(中2)が鶴見区長賞に輝いた。
美術部に所属しているという森本さんは、「君の歯は俺たちが守る」というキャッチコピーとともに、勢ぞろいした歯と擬人化した歯ブラシや歯磨き粉などを描いた。
「まさか受賞するとは」と驚きつつも、「人」を描いている部員が多かったことから「視点を変えて歯ブラシや歯磨き粉を主人公にした」と工夫した様子を明かした。
情野さんは、鮮やかな青系の配色をメインに、弾けるような笑顔の女の子の作品で受賞。「短い期間で作ったものだった。受賞は嬉しい」とはにかんだ。
作品は誰もが笑顔で元気な歯と一緒に笑えるようにというテーマで制作したとし、「女の子の笑顔が、(テーマを)受け取りやすいイラストになったのでは」と分析した。
「8020運動」詠み受賞
一方の川柳部門では、区内在住の中込茂雄さん(41)が区歯科医師会会長賞、矢向小学校の多田千杏瑠さん(6年)が区長賞に選出。
「歯が抜けた!喜ぶ孫と嘆く父」と、年代による受け取り方の違いを詠んだ中込さんは、「小学生の子どもの歯が抜けたときの様子を思い出し作った」と振り返り、受賞を喜んだ。
多田さんは、80歳で20本の歯を残すという8020運動を用い、「つるみっ子 8020目標に」で見事に区長賞を獲得。
8020運動を知っていたとし、「自信はなかったが、受賞できて嬉しい」と笑った。
区長賞の二人に言葉を贈った渋谷区長は「どれも迷ったが、わかりやすさをポイントに考えた。2点とも、歯の健康が体の健康ということを伝えられると思い決めた」と講評。
佐藤会長は啓発の協力に謝意を示しながら、「これまでの年代ごとではなく、一人の人生における歯の健康を守るという考え方に変わってきている。何事もないときこそ、かかりつけの歯医者に通ってほしい」と呼びかけた。
区によると受賞作品等は7月7日まで鶴見区役所1階区民ホールで掲示されているという。