鶴見区工業会 京浜工業地帯で日本の“モノづくり”支え40年 記念式典盛大に
情報共有、課題解決など目的に
今年創立40周年を迎える鶴見区工業会(寺嶋之朗会長)が5月18日、ホテルプラム横浜で記念式典を開き、関係者ら約100人が節目を祝った。
鶴見区工業会は、大中小かかわらず会員企業間の情報共有や各種課題解決などを目的に、1983年6月29日に創立。
機械、電気、金属、化学や食品といった製造業のほか、建設業や運輸・物流業、情報通信業などまで、京浜工業地帯を支えてきた幅広い業種約170社が参加している。
約170社 学びと懇親の場で交流
創立当初約300社での船出だったという鶴見区工業会。1994年のピーク時に338社だった会員数は、現在およそ半数の170社となっているが、研修や懇親会など年間行事は活発に行っている。
新年賀詞交歓会から始まり、懇談会やボウリング大会、日帰り研修といった懇親や学びの場を提供。
創立初年度から発行する会報では、行事の様子のほか、役立つ各種制度を紹介するなど、情報共有を図っている。
そのほかにも毎年、鶴見区工業会として、鶴見区に対して予算編成に向けた要望書を提出。
鶴見駅への中距離電車停車や大黒ふ頭へのトラックステーションの整備といった要望も行っている。
来賓ら出席のもと記念式典
式典には、鶴見区選出の各議員のほか、関係友好団体の代表者ら来賓も出席。10年間の思い出を振り返るスライドショーや、シャンソンコンサートといったアトラクションもあり、周年記念に華を添えた。
変化をチャンスに 次の50年に向け発展を
寺嶋会長は「創立以降、会が成立しているのは皆さんの協力のおかげ」とあいさつ。
「コロナでさまざまなものが変わった。変化をチャンスとして、対応して商売をしていかないといけない」としたうえ、「行政などと連携し、次の50年に向け会を発展させていきたい」と決意を語った。
行政もさらなる活躍に期待
来賓として登壇した横浜市経済局の星﨑雅代局長は「日本経済、横浜のものづくりを支えてきた活動に感謝する」と謝意を示したうえで、「脱炭素やDX(デジタルトランスフォーメーション)など社会からの要請は多い。一社で難しくとも、相互に手を携え、50年、60年と歩みを進めてほしい」と今後の活躍にも期待を込めた。
優良工事従事者を表彰
また、式典に先立ち行われた通常総会では、横浜市優良工事従事者などへの表彰も行われ、会員5人に表彰状が贈られた。
表彰者は以下の通り(敬称略・順不同、カッコ内は所属企業・役職・勤続年数)。
【令和5年度横浜市優良工業従事者 市長表彰】(勤続20年以上)
▽齊藤賢司(東洋ガラス機械㈱・営業事務職・31年)▽芳賀拓海(㈱松尾工務店・土木部主任・21年)▽樋口雅也(㈱松尾工務店・土木部主任・21年)
【令和5年度鶴見区工業会優良工業従事者会長表彰】(勤続10年以上)
▽川成啓司(石井建設工業㈱・工事部次長・12年)▽庄子哲哉(石井建設工業㈱・管理部次長・10年)