受付に設置されたロゴマーク入りの案内(日程は泉区のもののため注意)

 鶴見中央地域ケアプラザで5月17日、鶴見区出身の母親らによるこども食堂「がじゅまる」が始まった。

 今後は毎月第3水曜日に開催するとし、「将来的にはイベントも企画しながら、“地域食堂”という形にできれば」と主催者は話す。

◇ ◇ ◇

 こども食堂「がじゅまる」を企画するのは、豊岡小学校、鶴見中学校出身で、自身も2児を育てる中村葵さん(32)。

 代表の中村さんは昨年4月、息子らが通う横浜市泉区の小学校近くで子ども食堂を開設。「出身地である鶴見区でも開きたい」と準備を進めてきたという。

 泉区でのつながりを頼りに鶴見中央地域ケアプラザの紹介を受け、実施にこぎつけた。

鶴見中央地域ケアプラザを借りて開かれた「がじゅまる」(写真中央奥が代表の中村さん)

一人ご飯の境遇重ね 子ども好きの母が主催

 地域の有志らが子どもを中心に無料または低額で食事を提供する「こども食堂」。

 「がじゅまる」代表の中村さんが開設に至ったのは、「子ども好き」というシンプルな理由から。「海外に学校を建てるのが夢」とし、日本で今出来ることとして、「こども食堂」に着目した。

 一方で、「コンビニで買ったご飯を一人で食べていた」という自身の境遇も重ね、「地元にも」という気持ちも芽生えたと中村さん。

 「楽しかったですよ」と青春時代を明るく振り返るが、「あのとき、こども食堂があったら私も行っていた」という思いも胸にあったという。

家族で、友だちと、一人でなど、さまざまな形で参加があった

大人も含め、みんなの居場所目指す

 コロナ禍でスタートした泉区は弁当の配食という形だが、鶴見はその場で食べる形式にした。

 「子どもはもちろん、大人も含めてみんなの居場所になれば」と中村さん。

 「せっかく食べる場として集まるので、イベントなども企画したい」と意気込む。

鶴見小親子ら20人が参加

 第一回目となった当日は、チラシを配布した鶴見小学校の親子ら約20人が来場した。

 毎回変更するというこの日のメニューはカレーライスとコールスローとフルーツポンチ。食材は、泉区でも提供を受けるフードバンク浜っ子南や、自身が手がける畑などから調達したものを使った。

 中村さんは「結婚以来、鶴見区との接点が少なかったが、『手伝うよ』と声をかけてくれた友人たちもいてありがたい」と笑顔を見せ、「子どもたちが楽しそうに食べる姿を見てうれしかった」と話した。

 友だち同士で訪れた小学校1年生の母親は「親がいない場で知らない人たちとご飯を食べたりするのは良い経験。近くにできてよかった」と歓迎。

 子どもたちは「おいしかった」「また来るね」と満足げに手を振りながら帰っていた。

 子ども食堂「がじゅまる」は毎月第3水曜日、鶴見中央地域ケアプラザで実施。時間は17時30分〜19時。先着30人までで、誰でも一人200円で参加できる。

 メニュー等詳細はがじゅまるホームページ(こちら)。予約・問い合わせは中村さん080−3513−0420。

【子ども食堂・がじゅまる】

■開催日時 毎月第3水曜日 17時30分〜19時

■会場 鶴見中央地域ケアプラザ(横浜市鶴見区鶴見中央1−23−26

■参加費 1人200円(年齢問わず)

■定員 先着30人

■予約 080−3513−0420(中村さん)

■問い合わせ メールgajumal.mail@gmail.com Instagramアカウント

※アレルギーは非対応

※未就学児は保護者同伴

※子どもだけで参加の場合は帰宅時送迎あり


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