獅子ヶ谷・横溝屋敷 葺き替え整備が完了 “衣替え”3棟がお出迎え中
半年ぶりに再開 輝く茅葺き屋根
昨年9月から続いていた横浜市農村生活館みその公園「横溝屋敷」の葺き替え整備が完了し、3月30日、約半年ぶりに再開した。真新しく輝く茅葺きの屋根が来場者を出迎えている。
みその公園「横溝屋敷」は、江戸時代末期以降から現存する主屋・長屋門・穀倉・文庫蔵・蚕小屋の5棟から成り、当時の農村生活を感じられる施設。
獅子ケ谷村の名主・横溝家の所有で、1987年に横浜市に寄贈されたもの。翌年には、横浜市指定有形文化財の第一号として認定を受けている。
全国から職人 主屋、長屋門、文庫蔵の3棟を補修
今回の茅の葺き替えが行われたのは、主屋、長屋門、文庫蔵の3棟。すべてを変える葺き替えと、傷んだ部分のみを補修する差し茅の2種類の工法で整備された。
工事を請け負った日飛興産㈱によると、職人は全国から手配し、職人をとりまとめる山城萱葺㈱が福岡県や京都などから集めて作業にあたったという。
横溝屋敷の新田弘子館長によると、葺き替えとなった文庫蔵は平成13年以来、主屋と長屋門は平成17年以来の整備。「今年は新しい企画も含めて例年どおりイベントを実施する予定。たくさん遊びにきてもらえれば」と話している。
【横浜市農村生活館みその公園横溝屋敷】
■住所 横浜市鶴見区獅子ケ谷3−10−2
■開館時間 9時〜16時30分(主屋利用時間は10時〜16時)
■休館日 第一・三月曜日※祝日の場合は翌日、12月29日〜1月3日
■問い合わせ 045-574-1987 ホームページ
※園内注意事項※
- 園内はすべて火気厳禁
- ペットを連れての入園は不可
- 主屋内での飲食は不可
- 庭など外ではご飲食いただけますが、アルコール類はご遠慮ください
- ゴミはお持ち帰りください
- 横溝屋敷は見学施設ですので主屋内で走ったり展示物で遊ばないでください。許可なく、植物・生き物の採集はしないでください
- 10名以上の団体での利用・1名以上での絵画での利用は事前に要申込み
- コスプレでの撮影は不可