「TOBU SAISEIKAI FLOWER WALL」と名付けられた新壁画

35m大に「サルスベリ」「ナデシコ」「サクラ」

 済生会横浜市東部病院=横浜市鶴見区下末吉=で1月31日、外壁画のリニューアルが完了し、桜などを彩った新たな“花の壁”がお目見えした。

 「TOBU SAISEIKAI FLOWER WALL」と名付けられた壁画が描かれているのは、病院敷地内東側、鶴見川に面した外壁。

 縦4.1m、横35.2m大で、鶴見区の木である「サルスベリ」、済生会の紋章でもある「ナデシコ」、そして「サクラ」が並木を成すデザインだ。

 手がけたのはデザイン会社・㈱6D−Kで、東部病院が開院10周年の際、院内の壁画も制作している。

 東部病院は「『当院利用者や地域の方、職員にとっても当院が身近で親しみある、そして安心してもらえる存在であること』『横浜市東部地区の医療を共に創ること』といったメッセージを込めた」としている。

並木が復活 開院15周年機に

 鶴見区を含む横浜市東部地域の中核病院として、2007年3月に開院した済生会横浜市東部病院。

 リニューアル前の壁画は、開院時に女子美術大学の学生が描いたものだったという。

 風雨で劣化が目立つようになったことから、開院15周年の節目を機にリニューアルしようと、2021年7月ごろからプロジェクトとして整備が進められてきた。

壁画は冷却装置が設置されるクーリングタワーという建物の一部に描かれている

 東部病院によると、「もともとこの場所には桜並木があり、当院建設にともない裏側の公園に移植した経緯がある」とのこと。

 同院広報推進室は「地域の皆様がそばを通る際にも心和むような、安心してもらえるような作品となるよう制作しました」と説明。

 買い物や散歩で付近を通るという近隣住民は「明るい雰囲気になっていいですね」と笑顔を見せ、新たな景色を歓迎していた。


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