鶴見区内40団体・企業が参加 鶴見警察署テロ・災害対策協力会 鶴見区自治連合会会長・石川建治氏を初代会長に選任
2010年、横浜APEC時に設立
鶴見警察署テロ・災害対策協力会の総会が1月18日、ココファン横浜鶴見=鶴見中央=で開かれ、今春の地方統一戦や5月に広島で行われるG7、準備が必要となる災害などを念頭に、参加者らは備えについて意識を高めた。
当日はこれまで置いていなかった会長職についても選任。鶴見区自治連合会の石川建治会長が選ばれ、全会一致で決定した。
鶴見警察署テロ・災害対策協力会は、2010年にみなとみらい21地区で世界各国の首脳陣が集まるAPEC(アジア太平洋経済協力)が開催された際に設立された団体。
地域での警備強化などを目的に官民連携で取り組むものとして、鶴見警察署管内では、鶴見区などの行政のほか、JR、京急ら交通インフラを担う企業やJFEエンジニアリング、AGC㈱といった京浜工業地帯の企業など、40団体・企業らが参加している。
G7広島、災害対策のためのつながり踏まえ開催
鶴見署によると、コロナ禍は開催を中止していたという協力会。今年5月にG7広島サミットが実施されることはもちろん、災害対策においては平時から連携が必要とし、改めて総会を企画。
官民一体という趣旨を踏まえ、地域の代表者として自治連会長を会長に置き、今後も連携を深めていくことを確かめあった。
協力会通じ、顔の見える関係構築へ
石川会長は「地域の安心に寄与できるならばと受けさせてもらった。自治連の仲間とともに協力できれば」とあいさつ。
鶴見警察署の片山真署長は、協力会はテロと災害、2つの対策という側面があるとしたうえで、テロについては昨年の安倍元首相の銃撃事件を例に、「この春には統一地方選挙があり、政府中枢が応援に入ることも想定される」と指摘。
さらに、5月のG7広島サミットについては、2005年にスコットランドで開かれたG7の際、遠く離れた英・ロンドンで爆弾テロが発生したことを挙げ、「遠い広島と考えず、手薄になった都心部でテロということもあり得る」と話した。
災害についても「平時からの備えと発災時の連携は極めて重要」とし、「この協力会を通じて、顔の見える関係を築けたら」と参加者に呼びかけた。
鶴見警察署テロ・災害対策協力会参加団体・企業は以下のとおり。
▽鶴見区役所▽鶴見消防署▽横浜税関大黒埠頭出張所▽東日本旅客鉄道㈱鶴見駅▽京浜急行電鉄㈱鶴見駅▽横浜市交通局自動車本部鶴見営業所▽川崎鶴見臨港バス㈱鶴見営業所▽横浜市港湾局▽曹洞宗大本山總持寺▽鶴見神社▽㈱JERA横浜火力発電所▽東京電力パワーグリッド㈱鶴見支社▽横浜市水道局鶴見水道事務所▽横浜市鶴見区鶴見土木事務所▽鶴見区商店街連合会▽鶴見区自治連合会▽大黒ふ頭連絡協議会▽キリンビール㈱横浜工場▽JFEエンジニアリング㈱▽ナイス㈱▽セントラル・タンクターミナル㈱横浜事務所▽シェルルブリカンツジャパン㈱横浜事務所▽AGC㈱AGC横浜テクニカルセンター▽㈱横浜工作所▽㈱エーアンドエーマテリアル▽ヤマト運輸㈱神奈川主管視点安全推進課▽独立行政法人理化学研究所横浜事業所▽在日米海軍横須賀艦隊補給センター▽横浜市鶴見公会堂▽鶴見区民文化センターサルビアホール▽ホテルメッツ横浜鶴見▽リブマックス横浜鶴見▽東横イン横浜鶴見駅東口▽ホテルテトラ横浜鶴見▽ベストウエスタン横浜鶴見▽鶴見国際交流ラウンジ▽横浜市国際学生会館▽横浜商科大学▽鶴見大学