事前ワークショップで下野谷小学校と汐入小学校の児童が作ったピンクドットをあしらったアート作品

国内外6組のアーティストが地域と作品、形に

 JR鶴見線「鶴見小野駅」や小野町通り共栄会の周辺を会場に、10月29日、アートイベント「weTREES TSURUMIフェスティバル」が行われ、同時開催となった小野町通り共栄会によるハロウィンスタンプラリーとともに地域を盛り上げた。

 フェスティバルは、地域住民とアーティストが連携して取り組む創造的なまちづくり「weTREES TSURUMIプロジェクト」(ウィーツリーズつるみ)のメインイベント。

 取組は昨年から続く2回目で、地域住民やアーティストから成るWeTT実行委員会が主催した。

 当日は、小野第四公園をメイン会場に、小野弁財天神社や小野町第二自治会館などで様々な企画を展開。国内外のアーティスト6組による作品に来場者が参加し、イベントを楽しんだ。

 鶴見区出身・在住の現代美術家・原倫太郎さんによるアート卓球では、参加者らが持ち寄ったテーブルを組み合わせた即席卓球台でまちなか卓球大会を開催。

 くつクリエーター靴郎堂本店さんによるガムテームでの靴作りワークショップもあった。

会議用の長机を台に、フライパンで卓球を楽しむ来場者

まちをつなげる「ピンクドット」 2年目で拡大

 昨年に続き、公募メッセージを書いたピンク色のドット(丸)をまちの至るところに貼り出す企画「コネクティング・ドッツ・イン・つるみ」も実施された。

 10月1日から先行していた企画の集大成として、下野谷小学校、汐入小学校の児童による120枚のピンクドットを吊るした作品を展示。会場内には当日参加できるシールボードも用意し、来場者が思い思いのメッセージを書き添えていた。

 WeTTプロジェクトの仕掛け人の一人で、スイス人デザインユニットso+ba(そば)のアレックスさんは、「昨年は初めてで何をするのかわからない人も多かったと思うが、今年は2回目でスムーズに受け入れてもらえた」とし、「ピンクドットも500枚以上を貼り出せたのではないか」と拡大している様子を喜んだ。

提灯をキャンバスに将来の願いなどを絵や言葉に込めて描き展示。音声も録音し、光と音が融合するアート作品となっている。WERC(ヴェルク)、Jan Derk Diekema(ヤンデルク・ディーケマ)による企画は、小野弁財天神社境内で行われた。

小野町通り共栄会 スタンプラリーに620人の子どもが参加

 同時開催となったハロウィンスタンプラリーには、小学生以下の子どもたち約620人が参加。最近人気のアニメ・スパイファミリーのキャラクターや手作りの仮装に身を包んだ子どもたちが、商店街をお菓子を集めながら歩いた。

 スタンプラリーは、JR鶴見線「鶴見小野」駅のそばにある商店街・小野町通り共栄会が主催。今年で6回目を数え、昨年からWeTTプロジェクトと連携して行われている。

 企画には、同商店街の18店舗が協力し、店頭や店内で訪れた子どもたちにお菓子を配った。

 小野町通り共栄会の会長で、WeTT実行委員会の委員長も務める服部宏昭さんは「WeTTは商店街の人たちも楽しんでいる様子もあってよかった。来年以降どういう形で実施していくか考えていきたい」とし、7回目となったスタンプラリーについても「年々拡大していて定着した」と盛況ぶりを喜んでいた。

仮装してスタンプを集める参加者


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