駒岡地区センターで3月22日、恒例の子ども食堂「駒岡丘の上こども食堂」の特別版が開かれ、横浜家系ラーメン「町田商店」による自慢のラーメンが無料で振る舞われた。

 この特別版は、駒岡丘の上食堂と町田商店などのラーメンブランドを展開する㈱ギフトホールディングス=本社・東京都渋谷区=が連携したもの。

 同社では、能登半島地震の被災地支援を行うなど、キッチンカーを活用した社会貢献を展開しており、「新たに子ども食堂支援を」と、全国の子ども食堂を支援する認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえに協力を依頼。

 むすびえが駒岡丘の上こども食堂に開催を打診し、特別版が実現した。

 同社によると、キッチンカーを活用した子ども食堂は初の試み。メインブランドである町田商店が「横浜家系」であることから、「発祥の地である横浜からスタートしたい」と要望していたという。

駒岡地区センターの駐車場を利用した特設会場を用意。キッチンカーのスタッフは各地の店舗から駆け付けた〝精鋭〟たちが務めた

計約100人123杯、親子連れなどから満足の声

 当日は駒岡地区センターの駐車場に特設会場を設置。同食堂登録者向けの事前予約制とした参加は計約100人が集まり、おかわりも含めて123杯が振る舞われた。

 小さな子ども連れで来場した家族からは「小さい子どもがいるとお店でラーメンは食べにくい。今日はゆっくり食べられてよかった」と声が上がり、「とてもおいしかった。今度お店にも食べに行きたい」といった感想も寄せられた。

 同食堂を運営する駒岡地区センター館長の七田直樹さんは、子ども食堂として外部と連携するのは初めてとしながら、「とても良い機会になった」とコメント。

 今年10年目を迎える駒岡丘の上こども食堂だが、ラーメンは過去に一度だけしか提供していないとし、「簡単に出せないメニュー。今回の企画で登録者も増えた。大成功」と充実した様子で語った。

 同社は今後もキッチンカーによる子ども食堂支援を継続していくとし、初開催を終えた担当者は「美味しいという言葉もたくさん頂けて、とても良い取組になった」と話した。

通常開催と同様、野菜やお菓子など、お土産も配られた

キッチンカーから提供された町田商店のラーメン。トッピングと味は店舗と変わらず。サイズのみ子ども食堂仕様で少なめとなっていた


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