鎌倉時代から伝わるとされる伝統行事「鶴見の田祭り」が4月29日(月・祝)、鶴見神社(金子剛士宮司)=横浜市鶴見区鶴見中央1−14−1=で行われる。

 鶴見田祭り保存会が主催。鶴見神社氏子青年会による神輿パレードも同時開催される(=関連記事)。

境内の特設舞台で行われる田祭り

節に合わせ稲作の所作演じる

 田祭りは、神寿歌(かみほぎうた)と呼ばれる節に合わせ、一年の稲作の所作を演じる民俗芸能。春の鍬入れから秋の収穫までを演じ、五穀豊穣や子孫繁栄などを祈る。

 鶴見神社の田祭りは、明治初期に一度途絶えたが、1987年に当時の宮司や地域住民らの手により再興。

 伝統文化に貢献した個人や団体を称える権威ある賞「伝統文化ポーラ賞」の地域賞や地域伝統芸能大賞・地域振興賞などを受賞し、2017年には横浜市地域無形民俗文化財に指定されている。

稲を植える早乙女

秋になり収穫する

飲食模擬店に歌や踊りのステージも

 今年で再興37回目を数える鶴見神社の田祭り。例年通り、境内に特設舞台を作り、さまざまな企画を実施する。

 氏子町会らによる模擬店(11時〜)では、フランクフルトやいなり寿司、わたあめなどのほか、生麦名物「あなごの一本揚げ」も登場。生花や雑貨販売もある。

 田祭りの前に行われる協賛舞台(12時30分〜)では、鶴見小学校や豊岡小学校児童によるソーラン節や豊岡音頭、鶴見中学校吹奏楽部による演奏のほか、鶴見邦楽連盟の日本舞踊や琴演奏からラップ、ダンスまでバラエティに富んだステージが予定されている。

氏子町会などによる模擬店もある

近隣学校などによる協賛舞台も楽しめる

「神寿歌」は18時〜

 田祭り祭典は16時30分からスタート。演者のお祓いや使用する道具の確認といった神事や儀式のあと、18時から「神寿歌」(かみほぎうた)とともに本番の演技が披露される。

 入場・観覧無料。雨天時は鶴見神社参集殿に会場変更(内容・時間等変更の可能性あり)。問い合わせは鶴見田祭り保存会℡045−501−4122(鶴見神社内)または鶴見神社ホームページ(こちら)。

 当日のタイムスケジュールは以下の通り。

【鶴見神社田祭りタイムスケジュール】

11時〜 模擬店

▽わたあめ(諏訪坂自治会)▽五目ちらし、フランクフルト(豊岡第一町内会、第二、第三町会)▽バナナ(佃野町内会)▽サイコロゲーム(鶴見中町会)▽いなり寿司(鶴見上町自治会)▽あなご一本揚げ(横芳商店)▽生花・雑貨(NPO法人雑貨工房みらい)

12時30分〜 協賛舞台

▽吹奏楽演奏(鶴見中学校吹奏楽部)▽鶴小ソーラン(鶴見小学校児童)▽豊岡音頭(豊岡小学校児童)▽ラップ(簡孝介 a.k.a Panbit)▽ダンス(Repainter-Z)▽山伏問答・宝剣作法(阿含宗横浜道場)▽藤間社中・日本舞踊、片岡社中・琴演奏(鶴見邦楽連盟)▽管弦・舞楽(横浜雅楽会)

16時30分〜 田祭り祭典

▽杉山祭祭典・演者お祓い▽道具改め・お神酒振舞い・蟇目の儀

18時〜 田祭り「神寿歌」

▽直会・まき餅

【神輿パレードスケジュール】

17時30分〜 万灯神輿渡御 鶴見駅東口〜神社

19時〜 神社参道


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