手作りの看板でお出迎え(写真はすべて写真館セントラルスタジオ撮影・提供)

 鶴見区内在住・在勤の障害者を対象とした鶴見区二十歳を祝う会が3月3日、鶴見市場地域ケアプラザ・コミュニティハウスゆうづるで開かれ、今年度は11人が晴れて二十歳の節目を迎えた。

 会は、鶴見区社会福祉協議会や鶴見区内地域ケアプラザ、区内に事業所を構える社会福祉法人などによる実行委員会形式で開催。

 当編集部も実行委員として参加し、企画・運営を担当した。

30年以上にわたる企画を前身に

 もともと鶴見区では、30年以上にわたり、鶴見区障害児者団体連合会という市民団体が「成人のつどい」を実施。

 横浜市による障害者のための成人のつどいに参加できない障害者を対象に、「鶴見区内でお祝いを」と手作りで企画されてきたが、一昨年、担い手不足などを理由に同団体が解散したことで、成人のつどいはコロナ禍で休止したまま再開することなく幕を閉じていた。

 そんな中、家族や福祉関係者などから復活を望む声が上がっていたことなどを受け、関係者で復活を模索。

 実行委員会を立ち上げ、議論を重ねながら4年ぶりの開催にいたった。

当日の式次第

鶴見区内企業・店舗の商品、サービスでお祝い

 実行委員会で内容の骨子を決め、当編集部が選定や声がけなど調整。「鶴見区からのお祝い」となるように、記念品から余興、花束や提供する菓子類まで、すべて鶴見区にゆかりのある企業や店舗の商品で揃えた。

時折アドリブを交え、和やかなムードを演出した司会の荒木さん

節目の11人が参加 来場者は約70人に

 当日は、11人の障害者と両親やきょうだいまで約40人が出席。事業所のスタッフや一般来場者など、約30人がお祝いに駆けつけた。

 式では、一人ずつ名前が呼び上げられ、壇上で鶴見区の渋谷治雄区長が記念品を贈呈。実行委員長で、鶴見区障害児者団体連合会の元会長である藤田美智子さんから花束が手渡された。

一人ずつ、家族とともに登壇し、記念品や花束が手渡され、壇上での記念撮影もあった(写真右=渋谷治雄区長、藤田美智子実行委員長)

 式典後は鶴見区社会福祉協議会の渡辺武会長による乾杯の音頭を合図に、区内ゆかりの6店舗などから提供された和洋菓子を楽しみながら歓談。

 鶴見区民文化センターサルビアホールが協力した音楽演奏の余興には、福本純也チョコ・ラ・テ・ピアノトリオが登場。

 軽快な演奏で会場を沸かせ、手拍子や体を揺すって笑顔を見せる来場者の姿もあった。

 藤田実行委員長は、団体の解散により成人のつどいが途絶えたことを気にかけていたとしながら、「二十歳という大きな節目をお祝いできてよかった」と安堵。

 参加者からは「たくさんの方に支えられていると実感した」「本人もとても喜んでいた」と喜びの声が上がっていた。

 実行委員会では来年以降も実施していく予定としている。

 2023年度二十歳を祝う会の協力者・企業・店舗は以下の通り(敬称略・順不同)。

■音楽=福本純也チョコ・ラ・テ・ピアノトリオ(演奏)、鶴見区民文化センターサルビアホール(協力)
■司会=フリーアナウンサー・荒木智恵子(豊岡町・ストーリー55代表)
■記念品(陶器提供)=横濱陶藝倶樂部(市場富士見町)
■写真撮影=セントラルスタジオ(馬場)
■花=海戸園(花束、鶴見中央)、花屋SPROUT(ステージ横スタンド花、下末吉)
■菓子=東寺尾清月(東寺尾)、おきなわ物産センター(仲通)、株式会社ありあけ(中区※鶴見区発祥)、ふくべ菓子舗(生麦)、エスプラン(鶴見中央)、230cafe+有志(鶴見中央)
■運営ボランティア=NPO法人まなひろ(下末吉)、その他区民等有志


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