連携して広がる活動事例を共有 鶴見・あいねっと推進フォーラム 区民ら250人が参加
鶴見区地域福祉保健計画「鶴見・あいねっと」推進フォーラムが2月17日、鶴見公会堂で開かれ、参加した約250人の区民らが区内での福祉の取組事例などについて共有した。
鶴見・あいねっとは、誰もが安心して暮らせるためのまちづくりの指針として策定されるもの。横浜市計画をもとに18区別計画、さらに各区内で地区別計画が地域住民らにより作られている。
5年1期の計画は現在4期の3年目。推進フォーラムは、年に一度の集大成として、各地区の取組の事例共有の場となっており、今回で18回目を数える。
19人・4団体、社会福祉の功労者を表彰
当日は第1部として社会福祉功労者感謝会を実施。鶴見区内で社会福祉活動に功労のあった個人や団体に感謝状が贈られた。
今年度は社会福祉活動功労として自治会町内会長2人、地区社会福祉協議会1人、ボランティア活動功労として個人15人と1団体、善意銀行寄付では個人1人と3団体が、その功労を称えられた。
関係者ら2事例を紹介
第2部では事例共有として区内2つの取組の関係団体らが登壇。鶴見・あいねっと推進委員会副委員長で、医師の八森淳氏をコーディネーターに、実際の活動映像を交えながら紹介した。
共有された事例は、今フォーラムのテーマである「未来に輝け!地域活動のコラボレーション〜○○✕地域活動〜」に合わせ、地域と障害者施設や、地域と小学校などが連携した2つの活動。
作業所交え、仕組み円滑に
地域や障害者らによる取組として紹介されたのは、駒岡地区のフードドライブ。
フードドライブは、家庭で余った食品などを集め、必要とされている家庭に届ける活動で、駒岡の取組には地区社協、地域作業所の一歩舎3号館、地域ケアプラザ、鶴見区社会福祉協議会が連携している。
駒岡では、コロナ禍でも出来ることとして、地区の消費生活推進員がフードドライブを発案。
発表では町会での周知、食品の仕分けは一歩舎3号館の利用者など、それぞれが役割を担いながら円滑に活動が進められていることが伝えられた。
子どもの協力で地域発展
続いて、地域と小学校が連携するケースとして披露されたのは、寺尾地区のあさひキッズ愛護会。
取組は、旭小学校3年生有志と北寺尾四丁目公園愛護会、つるみ地域活動ホーム幹、寺尾地域ケアプラザなどが連携。公園愛護会と幹によるイベントに子どもたちが協力したことで、さまざまな取組に発展していった様子が紹介された。
関係者は「新しいイベントのアイデア」「公園の利用者の増加」など、子どもたちが加わった活動による成果を評価。あさひキッズ愛護会の有志児童も登壇し、この1年間で身につけた力の発表もあった。