「鶴中」と背中に書かれた揃いのハッピでもてなす鶴中生

「つるぎんドット来〜い」の企画

 小学生以下の子どもたちを対象にしたイベント「ちびっこ王国」が11月25日、鶴見銀座商店街(愛称ベルロードつるみ)で行われた。

 4年ぶりとなったイベントでは、コロナ前同様に鶴見中学校の有志生徒らがスタッフとしておもてなし。たくさんの子どもたちに笑顔を届けていた。

 ちびっこ王国は、鶴見銀座商店街が月に1度実施しているイベント「つるぎんドット来〜い!!」の中の企画。

 ベルと呼ばれるイベントのみの通貨を用意し、輪投げや的あて、魚釣りなどのゲームで遊ぶことができるというもの。

 ベルはチャリティー募金で交換可能となっており、社会貢献活動としても工夫されている。

チャリティー募金とベル券の交換をする本部担当の鶴中生

中学生がルールなど考案

 昨年3年ぶりに実施予定となっていたが雨天中止となっていた同企画。

 新型コロナ拡大以前は、鶴見中学校の生徒がゲームの内容や遊び方などを検討した上、ゲームで使用する道具なども手作りしていた人気企画だった。

 4年ぶりとなった今回は、コロナ明けということもあり、商店街側がゲームを用意。有志で参加した鶴見中学校の生徒22人が、各ゲームのルールを考案した。

子どもに声をかけながらコーナーを運営

中学生も充実 「貴重な体験の機会」

 当日は、ボウリングや輪投げ、魚釣りなどのコーナーを設置。たくさんの子どもたちがベル券を手にゲームを巡っていた。

 小学生のときに「ちびっこ王国」で遊んだという1、2年生の女子生徒は「お兄さんお姉さんに遊ばせてもらった思い出がある。自分たちがスタッフになるとは思わなかったが、おもてなしするのが楽しい」と笑顔。

 「実は最初は参加に乗り気じゃなかった」と本音を明かした男子生徒は、「やってみたらアルバイトみたいですごくやりがいがあった。的に当たったときに子どもたちが喜んでくれて、こちらも嬉しくなった」と充実した表情だった。

 引率した教諭は「学校ではできない貴重な経験の場。学びとして重要」と話した。

みな真剣だった的あて。当たった数に応じて渡す景品のお菓子の個数などは鶴中生たちが考案した

当日は放送部生徒も参加し、イベントや注意事項などのアナウンスを担当した


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