陶器でこどもホスピス支援 横濱陶藝倶樂部が作品販売 9月28日〜10月1日まで横浜こどもホスピス「うみとそらのおうち」支援バザール
「地元に還元」と支援バザー
鶴見区市場富士見町に工房を置く陶芸サークル「横濱陶藝倶樂部」(山本秀夫代表)が、9月28日㈭〜10月1日㈰、横浜こどもホスピス「うみとそらのおうち」を支援する販売会を実施する。
支援バザールと題した企画は、代表の山本さんが「地元に何か還元できないか」と考えているなか、2021年にできた同施設のことを知り、実施を決めたものだ。
横浜こどもホスピス「うみとそらのおうち」は、横浜市金沢区に2021年に完成した施設で、難病や小児がんなど命にかかわる病気の子どもやその家族を支えるための通所施設。
地域や企業などからの寄付や寄贈、ボランティアらの支援で運営される地域コミュニティ型のホスピスとしては、日本で2カ所目となっており、全国で開設が望まれているこどもホスピスのモデルケースとしても期待されているという。
約1,000点の陶器100円〜販売
こうした設立経緯などを受け、山本さんは「寄付で成り立っている、善意の塊だと思った」とし、今回の支援活動にいたったという。
期間中は、陶芸家として活動する山本さんをはじめ、同好会的に活動する34人の会員が制作し、使用していない大小の皿やお椀、湯呑など、約1,000点の陶器を用意。
ひとつ100円〜1,000円程度で販売し、全額が横浜こどもホスピスに寄付される。
山本さんは「どれもしっかりした出来栄えのものばかり。横濱陶藝倶樂部会員の心のこもった作品を手に、『うみとそらのおうち』を支援してください」と呼びかける。
愛好家で成る団体 震災被災地の支援も
神奈川県が主催し、1996年に開かれた「陶芸入門講座」を受講した市民らによって作られた横濱陶藝倶樂部。旧県立平安高校(現・県立鶴見総合高校)を間借りする形で活動し、2005年に市場富士見町に工房を開設した。
支援活動にはコロナ前から取り組んでおり、これまでは2011年の東日本大震災で被害を受けた岩手県田野畑村を支援。震災発生の翌12年からバザーや現地での教室などを継続していたという。
新型コロナ拡大での中断を経て、地元への還元として初めての試みとなる支援バザール。
山本さんは「金銭面だけでなく、子どもたちに陶芸を体験してもらうなどの機会も作れたら」と継続していく考えを示している。
「横浜こどもホスピスうみとそらのおうち支援バザール」は、9月28日㈭〜10月1日㈰までの期間中10時〜18時に開催。問い合わせは、横濱陶芸倶樂部045−521−4864またはホームページ(こちら)参照。
【横浜こどもホスピスうみとそらのおうち支援バザール】
■開催日時 9月28日㈭〜10月1日㈰ 各日10時〜18時
■会場 横濱陶藝倶樂部 横浜市鶴見区市場富士見町8−7 ※前面道路車両駐車可能
■交通アクセス 京急「鶴見市場」駅下車徒歩3分/JR鶴見駅からバス16系統鶴見駅循環「市場」下車3分/JR 川崎駅からバス29系統入船橋循環「平安町1丁目」下車3分
■問い合わせ 045−521−4864 公式ホームページ