鶴見神社氏子青年会(鈴木吉太郎会長)が創立50周年を迎え、2月23日、鶴見神社参集殿で記念式典が開かれた。当日は、鶴見駅東西に広がる氏子町会のほか、区内各地区の神輿会などから関係者が出席。盛大に節目を祝った。

〝横浜最古〟の神輿守る

 鶴見神社の大神輿は、江戸時代、鶴見川の上流から流れ着いたとされ、横浜最古といわれているもの。葦を刈っていた農夫が長柄の鎌で引き寄せたことから、長柄の鎌が特徴となっている。

 1975年に結成された鶴見神社氏子青年会は、毎年7月末に実施される例大祭「天王祭」での大神輿渡御をはじめ、年中行事のサポートなどを行っている。

 近年は、万灯神輿を製作し、毎年4月29日の伝統行事「田祭り」の開催に合わせた神輿パレードを企画。夏休みの子どもたちの思い出づくりとして、境内を使った祭りイベント「夏の思い出in鶴見神社」を主催するなど、神社を盛り立てる活動を展開している。

日頃の支えに感謝

 同会結成前までは、ケンカや飲酒などを理由に上がらない時代があったという鶴見神社の大神輿。

 75年の結成後、復活にあたり「渡御中は酒もケンカもタバコもなし。破ったら追放」と定めたルールは現在も継続中だという。

 式典では歴代会長による過去のエピソードや、参加した現会員が登壇し一言ずつあいさつする場面も。潮田囃子の獅子舞なども披露され、終始お祝いムードが漂う温かな会となった。

 鶴見神社の金子剛士宮司は「神社は支えがないとやっていけないもの。50周年はまだ節目、60、70、100年と続くためにこれからもよろしくお願いしたい」とあいさつ。

 5代目会長を務める鈴木会長は「50周年という節目を迎えられたのは、日頃から支えてくれる皆さんがあってこそ」と深謝。6年目という会長職を振り返り、「歴代会長がバトンをつないできてくれたおかげ。4月には田祭りの神輿パレードもある。盛大にやりたい」と話した。

祝いの鏡開き

昔話を披露した歴代会長(右から、2代目・遠藤一郎さん、3代目・塩田一善さん、4代目・小山征満さん)

現在、会員数は35人という氏子青年会。式典では参加した会員が登壇し、自己紹介を行った

5代目会長としてあいさつした鈴木吉太郎さん

潮田囃子による獅子舞が華を添えた


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