「鶴見・あいねっと」の愛称で推進されている鶴見区福祉保健計画の集大成となる「鶴見・あいねっと推進フォーラム」が、鶴見公会堂で2月15日に開かれた。

 「鶴見・あいねっと」は、誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指すための計画。市計画から区計画、区内各地区の計画が作られている。

 推進フォーラムは、年に1度、1年の活動発表の場として行われ、区民や行政、区内事業者らが参加。事例などを共有する場となっている。

 当日は2部制で、第1部では区内の福祉活動の発展に尽力した個人や団体などを称える社会福祉功労者感謝会を実施。表彰1人と、自治会やボランティア、善意銀行寄付といった各活動から、17人と9団体に感謝状が贈呈された=下記に功労者一覧あり。

 地域活動の発表があった第2部では、鶴見中央地区で進められている多世代交流の取組「鶴見みんなの会」が発表。動画を交え、さまざまな年代や鶴見らしい多国籍なつながりが生まれている様子が紹介された。

会場で流された「鶴見みんなの会」の紹介動画のワンシーン

「交流の意義」語る

 鶴見・あいねっと推進委員会副委員長の八森淳さんがコーディネーターを務めたパネルディスカッションでは、鶴見みんなの会の運営メンバーらと意見を交換。

 中学生ボランティアが会を盛り上げている現状などが伝えられた。

 メンバーは「出たアイデアをどうしたら実現できるか、という視点で考えている」などと話し、見学に行ったことがあるという八森さんは「自由で柔軟。自分たちが楽しいという部分を大事にしている」と評価した。

 鶴見中学校3年生でボランティアとして活躍する安明浩さんは、小学校2年生のときに中国から来日し、日本語が話せないことで暗い性格だったと幼少期を振り返ったうえで、「みんなの会で活動するようになり明るくなった。今では人とかかわることが大好き。ボランティアで人生が変わった」と語った。

会の現状を語った鶴見みんなの会のメンバー(写真左=コーディネーターの八森さん)

 また、会場では区内ボランティア団体の紹介や、サークル団体の活動資料が掲示されたほか、障害者による製品「鶴っこ」の販売ブースもあった。

【令和6年度 社会福祉功労者顕彰 感謝状贈呈者】

■表彰

▽渡辺武(区社協)

■感謝(社会福祉活動功労)5年以上の活動をされた方

《自治会町内会長》▽上野泉(寺尾第二)

《地区社会福祉協議会》▽渡辺武(上末吉)▽落合農美(上末吉)▽中村志朗(潮見橋)

《民生委員児童委員》▽平野幸一(区民児協)

《ボランティア》▽長谷川美智子(ランチへいあん)▽相澤竜太/山岸義明(鶴見ソーランフェスティバル実行委員会)▽金子鉄男(ふれあい友の会)▽松本達雄(ひびきの会)▽帆苅えり子(ひびきの会)▽林禮子(鶴見区視覚障害者福祉協会※禮の字の正式表記は「ネ」+「豊」)▽雑賀義広(雑貨工房みらい)▽馬場嶽雄(雑貨工房みらい)▽木村弘子/ハーモニカメイツ(駒岡地域ケアプラザ)

《善意銀行寄付》(個人)累積で5万円以上の寄付をされた方

▽上村政二▽片田由美子

《善意銀行寄付》(団体)累積で10万円以上の寄付をされた団体

▽大本山總持寺▽鶴見区自治連合会婦人部▽AGC労働組合本部▽公益社団法人鶴見法人会▽鶴見区更生保護女性会▽キッチンmatsui▽鶴見薬剤師会▽東寺尾図書館


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