汐入小学校児童 森永と協働でオリジナル小枝づくりに挑戦 地域性などアイデア満載の4種類
汐入小学校5年1組の児童が、下末吉に工場を置く森永製菓の協力のもとで今年度取り組んできたオリジナル小枝づくりが集大成を迎え、12月21日、児童たちが校内で行われた学習発表会で成果を発表した。
鶴見区の事業で連携
取組は、鶴見区の青少年健全育成事業の一環として区が仲介したもの。モノづくりの仕組みを学ぶ授業と位置づけ、総合的な学習の時間を使い、汐入小学校5年1組が進めてきた。
児童たちは年度当初、森永との連携決定後に手始めとしてお菓子の調査を実施。6月には鶴見工場を見学した。
学びを深めるなか、パッケージについての疑問を森永社員に投げかけるといったやり取りを続け、全国の「小枝」が鶴見工場で作られていることを発見。
9月ごろ、森永側からオリジナル小枝づくりの打診があり、児童たちは本格的にお菓子づくりに着手した。
汐入らしさなどテーマに「味」追求
オリジナルの小枝づくりにあたり、森永社員による出前授業で作り方を伝授された児童たち。「汐入小学校らしさ」「5年1組らしさ」といったテーマをもとに、味や色、材料決めのアンケートなどを校内で展開。
自分たちが良いものではなく、地域の人に食べてもらうことなどを目的にコンセプトシートを作成した。
夏みかんやマンゴーなど4種類
多くの意見をもとに話し合った結果、「夏みかん」「夕張メロン」「マンゴー」「塩キャラメル」の4種類に決まり、12月16日、実際に4班にわかれて小枝づくりに挑戦。
汐入小学校5年1組オリジナルの小枝を完成させた。
「美味しくて感動」 成果を発表
学習発表会では、保護者や地域の関係者などが発表に耳を傾け、児童たちの奮闘の様子に拍手が送られた。
夏みかん味を作った小川勇理さんは「色々な思いがあってまとめるのは大変だった。味はイメージと違ったが美味しかった」とし、「小枝を作ったなんて実感がわかない」と話した。
「小枝は食べたことがあった」と話した牧野優人さんは、夕張メロン味を担当。3カ月の試行錯誤を経た分、「嬉しかった」と完成を喜び、「思ったより味が濃くて、イメージより美味しくて感動した」と笑顔を見せた。